WRAP TECH
施工・技術ガイド
原理を理解し、施工と取り扱いを確認し、練習と日々のケアへ。
使用する型番の施工説明を優先してください。
原理を理解し、施工と取り扱いを確認し、練習と日々のケアへ。
使用する型番の施工説明を優先してください。
粘着剤の接触面にある微細な溝が、空気をフィルムの開放された端へ導きます。スキージーで貼り込みを進め、空気を界面に沿って移動させます。
初期の位置合わせ
空気は粘着面と塗装面の間にあり、フィルムと粘着層が一緒に局所的に持ち上がります。
順序を決めて圧着
貼り込みを進めながら、空気を開放されたフィルムの端へ導きます。
貼り込みを確認
空気を排出した後、表面・端部・曲面の貼り込み状態を再確認します。
溝はTPUを貫通する穴ではありません。「超微細」に共通の寸法基準はなく、より細い溝が常に速く排気するとは限りません。ドライ/ウェットは型番の施工説明に従ってください。
拡大写真は倍率とスケールが示されていないため、溝の密度・寸法の定量比較には使えません。施工後の見え方が薄くなることと、溝の構造が物理的に消えることは異なります。見え方の変化には、型番・施工・環境・観察条件が関わります。
エアリリースの模式図:位置合わせ → 圧着 → 貼り込み確認。層や溝の寸法比を示すものではありません。
施工前に、使用する型番の施工方式と補助液の適合性を確認。施工面と工具を清潔にしてから、ドライ・ウェット・部位別の併用を判断します。
ドライ施工を中心に
使用するフィルムへの適合が確認された Low Tack 液を、初期粘着の調整や位置合わせが必要な箇所に少量使用します。位置合わせ後は十分に排液し、貼り込み状態を確認します。
ウェット施工
指定の施工液で位置合わせを補助し、順序よく排液します。水だけの使用は、型番と条件の適合確認が必要です。施工液の万能な代用品として扱いません。
部位ごとの併用
部位に応じてドライとウェットを使い分けます。ゲルは適合が確認された局所の潤滑・位置調整に必要な少量だけを使用し、その後は排液して確認します。
完了時は見える滞留液や端部・凹部・曲面の浮きを確認し、異常は型番の指示に従って処置・再確認します。目視だけで完全な接着を判定しないでください。
表面保護用のキャップシートを備えた製品では、裁断・巻き出し・巻き戻し時の層間張力の偏りにより、局所的な層間の浮きやトンネル状のすき間が生じることがあります。
キャップシート
フィルムの表面を保護する層。
リリースライナー
粘着面を覆う剥離材。表面保護層とは役割が異なります。
巻き・保管を確認
均一に巻き戻して固定し、緩んだまま保管しないようにします。
層間の浮きだけで粘着不良を診断しないでください。キャップシートの剥離時期と保管条件は、製品ごとの説明を確認してください。
フィルムの巻きと取り扱いのイメージ。キャップシートの剥離時期と保管条件は、製品ごとの説明をご確認ください。
RWFの実習用フィルムで、位置合わせ、延伸、貼り込みの動きを観察。記録と講師のフィードバックを、次の練習に活かします。
透明な膜層と虹色に反射するグリッドで、位置合わせ、延伸、曲面への追従を観察するトレーニングフィルムです。
PVC / TPU · 反射グリッド
ロールサイズ:1.52 m × 15 m / カスタム対応
施工方式:型番の施工説明に準拠
表面コーティング:一部製品で選択可能
平面でグリッドを揃え、観察の基準をつくります。一方向に延伸し、マス目の縦横比や間隔の変化を観察。曲面では局所的な変形とグリッドの向きを確認します。
グリッドの見た目だけでは圧力や粘着層の性能を測定できません。レインボー効果は光の反射によるもので、加熱による変色ではありません。
01 · 平面での基準
グリッドを揃え、観察の基準をつくります。
02 · 一方向への延伸
マス目の縦横比と間隔の変化を観察します。
03 · 曲面への追従
局所的な変形とグリッドの向きを確認します。
図のグリッドと色は原理を示すもので、実際の延伸率やグリッド寸法を表すものではありません。レインボー効果は光の反射によるものです。この図は加熱による変色を示していません。
温度による色の変化と10 × 10 mmのグリッドで、加熱範囲、延伸方向、位置合わせ、端部の折り込みを観察します。
TPU基材 · 10 × 10 mm グリッド
ロールサイズ:1.52 m × 15 m
自己修復トップコートは一部型番のみ。
TYPE 01:赤 → 加熱で黄 → 冷却で赤
TYPE 02:紫 → 加熱でピンク → 冷却で紫
TYPE 03:緑 → 加熱で黄 → 冷却で緑
約40°Cは原資料に記載された温変の参考値です。正確な温度測定やヒートガンの設定値には使用できません。ドライ/ウェットの実習は、使用する型番の施工説明に従ってください。
1. フィルムの構造、温変の仕組み、使用する型番に適した施工方式を確認。
2. 加熱と冷却、グリッドの動き、位置合わせと端部の仕上げを練習。
3. 延伸の偏りや位置ずれを振り返り、講師の助言とともに繰り返します。
評価には明確な採点基準が必要です。グリッドの見た目だけで技能や成績を判断しないでください。RWF認定は研修修了と評価合格後に申請できます。申請条件は、その時点の研修プログラムの規定に従います。
TYPE 01:赤 → 加熱で黄 → 冷却で赤
TYPE 02:紫 → 加熱でピンク → 冷却で紫
TYPE 03:緑 → 加熱で黄 → 冷却で緑
色とグリッドは変化を説明するための模式図です。実際の色味・寸法を示すものではありません。
サーモクロミック・トレーニングフィルムの構造を、表面側から順に紹介します。
01 セルフヒーリングトップコート
一部のモデルに採用されるトップコート層です。
02 透明TPUフィルム層
透明で伸縮性のある、表面側のフィルム層です。
03 トレーニング用グリッド
RWFの10 × 10 mmグリッド。施工時のグリッドの変化を観察しながら練習できます。
04 温度応答変色層
温度に応じた色の変化を視覚的に確認するための層です。
05 TPU基材フィルム
フィルム全体を柔軟に支える基材層です。
06 ミクロンレベルのエアリリース構造
位置合わせや空気抜きを補助する微細な構造です。
07 感圧接着層
施工練習時の位置調整を支える、感圧型の接着層です。
構造を説明するための模式図です。実際の構成・仕様はモデルにより異なります。セルフヒーリングトップコートは一部モデルのみの仕様です。
色の見え方は、製品・色の処方・使用環境・お手入れによって変わります。汚れ、光沢、光源、見る角度、補修箇所の差も確認し、色の濃淡だけで耐候性を判断しないようにしましょう。
汚れを早めに取り除く
鳥のふん・虫汚れ・樹脂は早めに対応。フィルムに適合する洗浄剤を使用し、強い溶剤や乾いた状態での強いこすり洗いを避けます。
環境と製品の相性を確認
可能なら日陰や屋内へ駐車。コーティングやケア剤は、型番とグロス/マット仕上げへの適合を確認し、目立たない場所で試します。
経年変化と保証を分ける
自己修復による細かな傷の回復と、色の回復は別です。補修時は型番・色番・ロット・方向を揃え、同じ光の下で比較します。同じロットでも、使用済みのフィルムとの完全な色合わせは保証できません。
この内容は一般的なお手入れの説明であり、色あせしないという約束や新たな保証条件ではありません。継続する変色は施工店にご相談ください。
施工後の扱いと点検
粘着層の安定、初回洗車、新しく施工した端部の扱い、再点検の時期は施工店の指示に従ってください。浮きや表面の異常がある場合は、ご自身で修復を試みる前に施工店へ相談します。
洗車と汚れの除去
熱いボディは冷ましてから洗い、直射日光の下での洗車を避けます。適合する洗浄剤で汚れをやわらかくし、清潔で柔らかいマイクロファイバーで優しく清掃。よくすすぎ、優しく拭き上げます。
強酸性・強アルカリ性の洗浄剤、研磨剤、適合が確認されていない溶剤は使用しないでください。染料、飛散塗料、虫よけ剤、刺激の強い薬剤を付着させず、吸盤や粘着式アクセサリーをフィルム面に直接固定しないでください。落ちにくい汚れは施工店へ相談します。
マット・サテン仕上げと高圧洗浄
マット・サテンには、その仕上げに適合するケア用品を使用します。明確に適合が確認されていない艶出しワックスや研磨剤は使用しません。高圧洗浄は対応する型番に限り、指定の水圧・水温・距離を守り、広角の噴霧を使用してください。端部・継ぎ目・浮きに直接噴射しないようにします。
自己修復の範囲
自己修復機能を備えた製品では、指定条件下で細かな表面の痕跡が軽減される場合があります。深い切り傷、穴、すべての損傷を直す機能ではありません。コーティングとケア用品は使用型番への適合と、製品説明・適用される保証条件を確認してください。